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「ANREALAGE」デザイナー 森永邦彦氏

2015.10.02

「ANREALAGE」デザイナー 森永邦彦氏

過去には展覧会の開催や書籍出版、2015年春夏はイベント・別注商品の販売など、パルコ・ミツカルストアとの縁が深いブランド「ANREALAGE」。2015年2月のイベントに続き、この秋冬もコレクションお披露目と新たなコラボレーションを予定している。デザイナーの森永氏へ次への想いを聞いたインタビュー。

-光を浴びる色が変様する服、形やサイズが調整可能な服、温度調整ができる服-
シーズンごとに斬新なテーマと手法で注目を集める「ANREALAGE(アンリアレイジ)」。
2015年春夏コレクションより発表の場をパリへ移し、活躍の場を世界中へと広げている。3度目のパリコレを目前に控えたこの日は、パルコで展開するコラボレーションアイテムとともに、コレクションに向けての想いを聞いた。

○ミツカルストアオンラインショップでも展開するスタンダードシリーズ「ANSEASON」
――――――まずは2014-15年AWからスタートした「ANSEASON(アンシーズン)」について教えてください。これは、毎シーズンで使われているテクノロジーを日常に落とし込む、スタンダードなラインと伺いました。

森永「コレクションは半年という限られた期間で行われるため、どうしても作れる時間が限られてしまいます。アンリアレイジは毎シーズン実験的な服作りをするので、半年間で作り込めなかった部分、価格面で調整がつかなかった部分をアンシーズンというラインで、更に時間をかけて永続的に作り込んでいきたいと思っています。継続して作り、長く売る。そうすることで、価格設定も抑えられます。これまで様々な場所に置いた石(技法)を積み重ねるように作っていくラインです。」

○今後発売予定のパルコとのコラボレーションについて
ーーー今回はパルコとのコラボレーションアイテムが2つ登場します。「ほぼ日手帳」とのコラボレーションは今年が3年目ですね。初年度は「紫外線で色が変わる手帳」、昨年は「影を映した手帳」を「ほぼ日手帳WEEKS spring」としてリリースし、好評だったとうかがっています。
今年3年目となる「ほぼ日手帳」とのコラボレーションでは、ほぼ日手帳オリジナルのカバーを製作されていますね。円形の手帳カバーという見たことのないデザインですが、これはどのような発想から生まれたのでしょうか?

森永「これまで、ほぼ日手帳ではグラフィックを使った平面的なアプローチをしてきましたが、今回は少し違う視点でアプローチできないかと考えて。「日常と違う視点を視点でもの作りをする」というのはアンリアレイジのベーシックな考え方にあって、例えば洋服はいかに体に合わせるかを考えるのではなく、体とは全く離れた形を作るなど、”体自体を問い直す”ということをやってきました。同じように、手帳カバーも四角ぴったりである必要はなく、服飾雑貨(クラッチバッグ)としての機能もある…そんな”余白のある”手帳カバーがあったらと思いデザインしたものです」

ーーー開いたときには円形、折りたたむと半円の形になるんですね。

森永「今シーズンの「LIGHT」(闇に光を当てる)シリーズでも円形のモチーフに取り組んでいるんですが、円環は1時間、1日、1年のひとまわりの象徴でもある。開いたときは円環ですが、折りたたむと半円になり、日の出や日没に見えて、1日の始めと終わりを見立てることもできます」

ーーーもうひとつは、メンズブランド「MINOTAUR(ミノトール)」とコラボしたスカジャンが登場しますね、スマホで操作ができ、特殊生地により洋服の温度と色が変わる服”ということですが、これはどのように作られたのでしょうか。

森永「もともとミノトールさんは、ボタンを押すと温かさの調整ができる生地を使ったりと、面白いものづくりをされていて。洋服自体が温度を持てるということは画期的だと思い、アンリアレイジも温度や光で変化するというテーマを追求していたので、テクノロジーを合わせたコラボレーションをしたら面白いんじゃないか、と。今回はミノトールさんの素材の表面に、温度で反応して変わる糸を使って胸と背中の模様を表現しています。普段は真っ黒のブルゾンですが、温度を上げると、白い模様が浮き出てくるんです」

ーーースカジャンというアイテムになった理由は?

森永「今回のコラボレーションは全く新しいものを目指すのではなく、今あるものを違う視点で提案しようと考えていて、温度が変わるのが背中と胸の部分だったので、その二つに特徴があり、誰もが知っているモチーフということでスカジャンにしようと決めました。ただのブルゾンがスカジャンというアイテムに変わり、意味合いの変化も表現できます」

ーーー現在制作の途中ということですが、苦労されている点はありますか?

森永「洋服の温度って、外気でも体温でも変わるので、すごく分かりにくいんです。温度が変わっても、糸にそれを感知させるのが難しい。機能性に視覚性を追加するというコラボレーションなので、それをファッションとしてどう成り立たせていくのか。その部分を追求しているところです」
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○3度目のパリコレについて
ーーーこれまで2度パリコレで発表し、大成功を収めました。現在3度目のパリコレへの準備の真っ最中と伺いましたが、心境はいかがですか?(※インタビューは9月中旬に行っています)

森永「実はまだ準備が終わっておらず、全く手応えがないのですが…(苦笑)。アンリアレイジにしかできないもの、これまでに存在していないものを作れているという自負はあります。パリでやるべきことは明確で、パリの流れに迎合しにいくのではなく、自分たちの価値観がどれだけ通用するかということに挑戦しています。ただそれがどう伝わるか、どう響くかというのは次の段階のことなので」

ーーー海外と日本では反応の違いを感じますか?

森永「基本的にダイレクトで、”良い””悪い”がはっきりしています。海外では強くてオリジナリティのある洋服が評価される。日本は前例があって売りやすいものが良いとされますが、それとは真逆ですね。創造(クリエイション)と消費が密接に結びついていて、クリエイティブなものを売るマーケットがあると感じます」

ーーー発表の場をパリに移したことで、何かクリエイションへの変化はありましたか?

森永「今までは言葉を武器にしていましたが、海外では言語が通じないので、言語を用いずにいかに丁寧に伝えるかということ。そのために、自分達の”クラフトワーク”と”テクノロジー”という2つの武器を分かりやすく出すようにしています。とはいえ、ファッションは言葉を超えていくと思うので、洋服の意味は伝わらなくても、洋服の持つ力を感じてもらえればいいと思っています。同時に、パリと同じ技法で作ってもやはり海外のメゾンには敵わないので、向こうにない、誰も開拓していない分野で洋服を作る…そういう戦い方をしていかなくてはと思っています」

ーーー今回のコレクションで、特に挑戦したいことはありますか?

森永「これまでにないファッションショーのありかたですね。照明や音響を含め、ショー全体で自分たちの洋服を伝えること。今回のテーマはそこまで派生していくようなものを考えています」

ーーありがとうございました。最後にアンリアレイジの5年、10年後のイメージがあれば教えてください

森永「10年後のイメージはまだないですが…。これまでは東京でひとつひとつ積み上げてきた10年だったといえるので、あと10年は海外でしっかりと続けていきたいと思います。まだ海外であまり知られていないですが、自分たちが伝え続ければ、必然的に伝わる人の数も増えていくと思うので。そうして世界でやって得たものを、いずれは日本のファッションに還元したいと考えています」
(取材・文/ 渡辺満樹子)

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