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proto (egg) product project デザイナー 大小さん

2015.12.16

proto (egg) product project デザイナー 大小さん

毎年「パン部」「牛乳こぼし部」「ムー部」など、日常にあるものコンセプトにしたコレクションを展開し、特に今、若者たちの間で絶大な人気を誇るブランド「proto (egg) product project(プロトエッグプロダクトプロジェクト)」

その仕掛け人であるデザイナーの大小さんに、これまでのコレクションや今年のムー部について、また服作りのキッカケや想い、素材へのこだわりなど。普段なかなか聞けないような貴重なお話をお伺いしてきました。

―― ブランド名の由来を教えてください。

大小「proto (egg) product project」というすごい長い名前なんですが、元々はブランドをはじめるために資金や技術を準備のため、“ブランドをつくるためのブランド”みたいなつもりでつけました。“prototype(原型・試作)”の“proto”って英単語自体がなくて、卵の孵化前みたいな直訳を探してて、半熟卵だったら「soft boiled egg」とかになって意味違うじゃないですか(笑) なので「protoegg」という造語にして、あくまで作品じゃなく製品をつくるという意味で「product」、ブランドをつくろうという「project」にしました。そしてプロになりたいという意味から、全ての単語に「pro」が入っています。それから、まだ殻に入っている卵という意味で、「egg」をかっこ()で閉じたんです。それで“egg”の“gg”が、かっこの下にはみでて、足が生えてるみたいで可愛いかなと思って。恥ずかしいくらい意味を付けていますが、多分僕たちの商品を買っている人でブランドの名前知ってる人は2割もいないと思います。(笑) でも世の中タグのブランド名を見て服を買ってる節もあると思うのでモノ見て買ってもらえるのってチャレンジというか、おもしろいかなと思って。単純にブランド名を知らないのに買ってくれてるってありがたいなって思います。

―― ファッションの世界へ進むようになったキッカケは?

大小両親も洋服が好きで、それこそHYSTERIC MINI・COMME CAとかが全盛の時で、すんごい着せてもらってました。小中学生ぐらいからセレクトショップが全盛の時期で、服を選ばしてもらって、買ってもらって。その頃は大手のセレクトショップが好きでした。僕は大阪出身なんですが、特に大阪ではその頃から立花通りを中心にセレクトショップが活気づいて魅力的な販売員さんがたくさんの時代がありました。高校も部活しながら、バイトもしてずっと服を買ってましたね、緊張しつつお店に通っていたのは良い思い出ですね。大学時代は建築系に進んで家具やオブジェを作っていました。傍らでセレクトショップで販売員のバイトしてましたね。学生不可って言われてもそれでも受けて、働かしてもらって。その頃もやっぱりアパレルの仕事したいなとずっと考えてました。大学卒業後に1年間だけ大阪のバンタンで服飾の勉強して、翌年に渋谷のセレクトショップ“DESPERADO(デスペラード)”の泉英一さんに「(服を)つくりながら働いたらいいよ」って言ってもらえたので、上京して販売員として働き始めました。その頃、DESPERADOにモデルの菊池亜希子さんも来てて、マッシュの初期の頃に掲載されている被り物とかも作らせてもらっていました。そのおかげで販売員だけじゃなくて、作ることを定期的に頼んでもらえてたのも大きかったです。服作りを辞めずに済んでるのはそこも大きいなとおもっています。「そうだ、作りたくてここにいるんだ」って思い出させてくれるんで(笑) DESPERADOが一時閉店したタイミングで、STOFとspoken words projectのインターンに行かせてもらってました。そのぐらいの頃に、パン部の作品撮りをしだしてて、タイミングがよく今の活動が始まりだしました。今プリントをお願いしている奥田染工所の奥田さんと出会ったのもその頃で、奥田さんとの出会いをキッカケに色々な産地をまわる機会をもらいました。日本全国に色んな面白い人たちが面白くていいものを作っていることがわかって、若い子と産地を結びつけたらおもしろいんじゃないかって思ったのが今まで続いてる流れです。

―― 今までの部活動コレクションについて、それぞれのこだわりやストーリーを教えてください。

【第1弾「パン部」:準備】

大小初期衝動でしたね、とくに出会いの場でもありました。今周りにいるお手伝いの子たち(通称OTD)ともこの頃に出会って、それこそ家で皆泊まって手作業でTシャツにプリントしてつくって、すごい青春でしたね(笑) その時に部屋に転がってた子が、例えばモデルのるうことか、今では本出したりしてるんで人生わからないな、すごいな、って思いましたね。皆が良い機会や経験と思って集まってくれてたんで、こういった機会はこれからも循環したほうがいいって思ってます。あと当時27歳でしたから、パン部が無かったら10代・20代前半の子たちと出会うこともなかったですからとても感謝しています。『原宿』や『読モ』という文化が未知で何だかまだ分ってなかったですね。それからパン部で開催させてもらったワークショップなどお客さんとモノを作る機会もまたやりたいと思っています。

【第2弾「牛乳こぼし部」:成長】

大小牛乳こぼし部は、パン部の恩返しでしたね。買ってくれた方に良いもので返そうっていう。プリントを工場で出来るようになって総柄の生地プリントが出来るようになったのもこの年からです。ポイントは“美味しそう”って見える色ですね(笑) プリントの色を決めるときも、実際にフルーツ牛乳とかコーヒー牛乳とか飲みながら作業してましたから。色はどの部活動でも毎回こだわってます。デジタルじゃなくて、調色の職人さんに相談しながら作らせてもらっています。あと「くつしたを↓くつうえに↑くつがえす会」というお客さんと商品企画をするというイベントもやりましたね。この企画もまたチャレンジしたいと思っています。

【第3弾「ムー部」:移動】

大小ムー部は、パッと見でかわいいを辞めちゃいましたね。“誰がついてきてくれるか”ってとこの、ムーブ(動く)でもあったんで。もともとかわいいと思っているモノでなくて、普段何気なく通り過ぎていたり見過ごしているモノを少しでも好きになれたらより楽しいかなと思ってこのテーマにしました。毎日夢の国には行けないけど、近所には毎日行けるなと思いまして。でも終わってから客観視したら、挑戦したなって思いましたよ(笑) 今回の秋冬のムー部の展示会に牛乳こぼし部を着てくれてた人がいたんですけど、自分で見て「これ同じブランドかな?」って思うくらいかわいかったので(笑) そりゃあ、だめっていう人もおるよねって(笑) 牛乳こぼし部のほうが良かったってすごい言われるんですけど、そういう意見がでるのを分かってやってるんで、これも実験ですね。昔、(DESPERADOの)泉さんが「できること・できること•もとめられること」の3つの輪が重なっていることをやればいいって言っていたので、それをずっと考えてますね。その第一歩がムー部です。また、今年の夏には前からも後ろからも着れるトマトTシャツの『TT展』も開催したので、来年以降も継続してこの企画も進めれたらと思っています。

―― ストーリー性がある部活動コレクションですが、今後の予定は?

大小4年経っているんで、4年に1度でそろそろテーマに縛られない年もやろうかなと。ムー部の期間中に試験的にやってみた「TT展(トマトTシャツ展)」みたいに、小さなテーマをたくさんやろうかなと思っています。せっかくなのでお客さんに次何をしたら良いかを聞いてみたりするリクエストの企画とか、いまの形態だからできることを考えています。とにかく続けることが難しいと日々感じているので、期待していただいてる部分と挑戦しないといけない部分をふまえながら続けれたらなと思います。もっと企画して作る回数を増やして経験値を積みたいなと思うので、雇ってもらえるところがあれば企業でも働いてみたいと思っています、お話あればご連絡お待ちしています。

―― 素材やプリントにこだわる理由とは?

大小やっぱ素材はすごく面白いんですよね。本来はモノを見ただけで全部伝わるといいんですけど、経験値の少ない若い世代の方たちが受け取ってくれているので、いかに伝わるように伝えるかということを特に意識しています。活動を通じてお客さんも展示会で生地をスリスリと触って確認する人も増えたので、少しづつ浸透していっている実感もあります。何を良いと思うか人それぞれですが、絶対値はあるのでそれに気づけるようになれればなって思いますし、さらに気づいた上での取捨選択できるようになればなお良いなと思います。僕も今はまだまだ作り手としては未熟なので素材に助けてもらっている部分も多いにありますね。でも、そうやって選んできた生地にプリントしようとすると(奥田染工所の)奥田さんに「なにそれ!いくらしたん!それプリント乗っけないほうがいいよ!」とか止められたりするんですよ(笑) 奥田さんプリント工場なのにたまに「print is over」ってTシャツ着てたりしますからね(笑) 奥田さんと僕の意見が合ってたのは、プリントや柄っていうのは暖かくなったりという身体的な機能としての意味はないけど、生活にリズムや潤いをもたらすものだと思うのでプリントは必要だと思っているところです。まわりの人にとってはどうでも良いことだけど、自分にとっては宝物のようにとても価値がある、という、この偏差がファッションの魅了でもあるなと思っています。

―― 影響を受けた人やカルチャーなどはありますか?

大小ラーメンズとRHYMESTER(ライムスター)ですね。どっちも「ラ」ですね(笑) ラーメンズに関してはDVD全巻持ってるぐらい大好きですね。あとで気づいたんですけど、ラーメンズが“バニー部”っていうのコントをしてて、「あ、ここから僕の“部”は出来たのかも!」って思いました(笑) パンも牛乳も、朝からパン食べるのすごく好きな人とか、牛乳飲むとすごい背が伸びると思っている人とか、動くことすごく好きな人とか、そのテーマの世界では普通なことが、外から見たら可愛らしかったりする。非現実の中の現実という視点は影響受けてます。それから僕昔から日本語ラップがすごく好きで、語感の楽しさとか結び付けとか。特にRHYMESTERの宇多丸さんのリリックやラジオとか大好きです。テーマの組み方や遊び部分とかはそこから来てそうな気がしますね。

―― 実際アーティストさんの衣装なども手掛けていらっしゃいますよね。

大小そうですね。アイドルグループのPASSPO☆や、ラッパーのDJみそしるとMCごはんの衣装の仕事もさせてもらってます。この前展示会で、おみそはん(DJみそしるとMCごはんの愛称)が遊びに来てくれていて、たまたま来ていたおみそはんファンのお客さんに「応援してます!」って言われてて、それに対して「応援してます!」って言い返してたのが衝撃的で(笑) 彼女はそこまで考えていないのかもしれないですけど、たしかに誰かの日々を応援するために活動するんだなって考えさせられましたね。だからそれが僕の来年のテーマです(笑) PASSPO☆とおみそはんのファンの皆さんが展示会に来てくれるのもとっても嬉しいです。衣装の感想を伝えに来てくれたりして。なのでかなり作業量的には大変ですが衣装作りはとてもやりがいがありますね。

―― 大小さんと同じくファッションの道を目指す皆さまへメッセージをお願いします。

大小お手伝いの子たちには「作品じゃなくて商品をつくってみたら」って伝えてます。もちろん学生の頃は作品をつくる機会が多いと思うんですけど、いざ商品をつくるとなると“全然値段が合わない”とか皆すごく困ってて。かといって自分の労働力やデザインをゼロ計算で考えたりするのはダメだと思ってて。いろいろ商品なりの葛藤があると思うので早めに経験出来たらなと思います。

―― では最後に、パルコでの思い出があれば教えてください。

大小やっぱりモデルのあわつまいとの出会いですかね。あわつとは丁度パルコで出会ってて。パルコの40周年祭イベントの時ですね。地下のHappySocksにあわつが遊びに来てて、そこの店員さんと共通の知人みたいな人がいて、ボーイッシュな子にモデルをお願いしようと思ってたので、あまり誰かは知らずに「モデルして!」って頼んだのがはじまりですね(笑) でもブランドが広まったのは彼女のおかげもあると思っているので、これからも良き友達としてふざけていけたらなと思っています。最近は大人になりすぎててボーイというかレディ感がはんぱないですけどね(笑) あとパン部立ち上げて間もない頃に、セレクトショップ「ぱりゅこ」で少しお手伝いしてましたね。そこで店番中にお客さんとして来てくれた男の子が今一緒にシャツのパターンひいてくれていたりと、パルコでは大きな出会いがたくさんありましたね。

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