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「ANREALAGE」デザイナー 森永邦彦さん

2016.10.26

「ANREALAGE」デザイナー 森永邦彦さん

いつも独創的でアドバンスなコレクションを展開する「ANREALAGE」。2016年も、『TOMATO』『SONY』とのコラボレーションワークを発表、16年8月には「MEETSCALSTORE」と同じく青山BY PARCO内に、「ANREALAGE AOYAMA」をオープン。
常に先進性の高い提案はファッション内外からの注目も集まります。デザイナーの森永氏にお話をお伺いしました。

——今シーズンのテーマを教えてください。

森永16AWは「NOISE」というテーマを掲げました。ノイズっていうのは、情報が伝わらない状態。普通のノイズというのは、情報を伝えない・情報が伝わらない状態ですけれども、そのノイズの中に情報がしっかりと埋め込まれたものというのを洋服で表しました。一見ノイズに見えるんですけれども、ひとつそこでフィルターを通すと確かな情報が見えてくる、という洋服です。
具体的には、ノイズの中にコードを埋め込んでいます。それはテキスタイルの作り方やデザインの過程で、コズモの浦川さんというプログラマーさんと組んで、ヴィジュアル的な視覚のデザインをするのではなくて、デザインを情報のコードに変換をして、ノイズ模様の中に織り込んでいます。たとえばそのひとつが、フィルターとなるPVCのアウターなんですけれども、そういうものをレイヤードすることで、ノイズに見えたものが水玉に変わっていったり、市松模様に変わっていたり、初めてそこで情報としてテキスタイルが視覚を持つという状態になります。

——「NOISE」というテーマを思いつかれたきっかけを教えてください。

森永いまファッションをどう伝えていくかという部分で、もちろん肉眼で見て何かを認識させるという伝え方もあるんですけれど、もう一方で、画面を通してファッションが波及していったり、スマートフォンの中で新しいコレクションのルックを見たりということが日常化されています。
いままでは服の形を壊すとか、グラフィック表現を壊すとか、素材を壊すとか、いろんなアプローチで洋服を解体してきたんですけれども、「NOISE」でやろうとしているのは、その洋服の情報っていうもの自体を壊すことができないかという試みです。もちろんその中に、美しさであったり、いままでにない驚きというものが洋服としても出るんじゃないか、という思いを込めてやったコレクションです。

——毎シーズンテーマのインスピレーション源はありますか?

森永毎回テーマが変わっているので、わかりやすい「これがインスピレーション源」っていうのはないんですけれども、自分が生活する中であったり、ほんとに些細な日常の中で、まだファッションいなっていないものとか、ファッションになりうる可能性がある現象とか、そういうところしかないですね。
たとえば情報とかコードっていうものはファッションとはすごく遠く離れたものですし、プログラムっていうのも全然ファッションとは違うレイヤーにあるものです。でも、プログラムで柄を作ったり、ジャガードで表現する織りの中にコードという概念を使ったりするということは、もしかしたらいままでにないファッションのあり方を作るきっかけになるんじゃないか、という思いはありますね。

——今後「ANREALAGE AOYAMA」でやっていきたいことはありますか?

森永いま自分たちがシーズンで毎回テーマを掲げて発表していることっていうのは、やっぱりより新しいことであって、いままでにない服の作り方やファッションのあり方っていうものを発表しているんですけれども、それを積み重ねてきたもの自体がANREALAGEであるので、その積み重ねてきたものをしっかりと提示できる場を青山に作りたいと思っています。シーズンごとに掲げるテーマの重要さっていうのはもちろんある一方で、その半年が終わるとどんどん流されていく自分たちの足跡というのもあって、でもそこの中に確かな思想や服づくりへの姿勢が眠っているので、ANREALAGEはどこから来て、この先どこへ向かうのか、ということをしっかり示すような場所を、展覧会とかではなくショップとして商品を通してやってみたいと思っていて、そのための青山店です。

——ミツカルストアで展開されている「TOMATO」とのコラボはどんな経緯で?

森永渋谷パルコでTOMATOの25周年を記念する展覧会が催されたのがきっかけです。僕がファッションを始めた頃にちょうど『トレインスポッティング』があったりして、そこで「TOMATO」の活動を見てすごい刺激を受けた部分があるので、時間が経っていま一緒に組めるチャンスがあるのであれば、やりたいと思っていました。そうしたらそのタイミングで話を受けたので、ぜひやらせていただきたいということになりました。

——実際にコラボしてみて、どんなものができあがりがりましたか?

森永「TOMATO」らしいものをベースにして、自分たちがやってきたことや、自分たちを象徴するものや、自分たちにしかできない技術を入れていくというスタンスだったので、あくまでベースにあるのは「TOMATO×PARCO/五十嵐タイプフォント」です。それを象徴的に使って、たとえばANREALAGEのロゴってAとZの対局の概念を同居させるという意味で、AとZを重ねた形がロゴになっているんですけども、そのタイポ自体を「TOMATO×PARCO/五十嵐タイプフォント」に変換しました。または展覧会のタイトルが「O(オー)」というものだったので、そのTomato×PARCOの「O」の中にある“O”というアルファベットを抽出して、一見するとただの“O”が4つ並んでいるように見えるTシャツが、画面を通すとそこに“TOMATO×PARCO”と出てくるようなものであったり。あとはそのフォントに合わせて、ANREALAGEでずっとやっている、樹脂の中にドライフラワーを閉じ込めるというシリーズがあるんですけれど、それのTOMATOバージョンを作ったりしました。

——今後、ANREALAGEでどんな服を作っていきたいですか?また、どんなブランドにしていきたいですか?

森永ANREALAGEとしては、実験的なことや新しさっていうのを確実に求めてやっていくんですけれども、洋服は必ず日常の中になくてはいけないという思いがあって、どんなにそこから離れても、最終的に日常のなかで輝ける洋服というものを作りたいですね。そのためには一度日常を出ることも必要ですし、日常を出るためには他の業種と出会うことも必要ですし、そうやって新しいファッションの可能性を取り入れながら、洋服が日常の中で何かを変えてくれるようなものだというのを信じながら継続をしていきたいです。

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